ハチの被害は人命にかかわります

ハチの被害は怖い

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチによる刺害事故の件数は、年間で数千件にものぼるといわれています。

ハチたちが最も活発に活動する夏は、スズメバチ・アシナガバチは精力的に動き回り、攻撃性も非常に強くなっていきます。また、食べ物が少なくなる秋も、オオスズメバチが他のスズメバチを襲うこともあり、スズメバチが敏感になるので安心は出来ません。

猛暑の年は、ハチの数も増加するので、それだけ危険性は高まります。今、日本は年々暑さが増す傾向にあります。
つまり、ハチの被害をうける可能性が高まっていることになります。
今日はここで、ハチについての知識をお伝えします。

 

人を刺すハチは主に3種類

人を刺すハチは主に3種類です。
①ミツバチ
②アシナガバチ
③スズメバチ

ミツバチ

ミツバチ はちみつを作るハチとして有名ですが、危険を感じると人を刺すこともあります。こちらから刺激を与えなければ攻撃してくることはありません。攻撃性、毒性とも低いハチですが、人を刺したときに針が抜け、そこから出る臭いで他のハチが敵とみなし、集団で襲うこともあります。
活動時期:2-11月
巣をつくる場所:屋根裏、樹木の空洞等

 

アシナガバチ

スズメバチほど攻撃性は強くありませんが、急に近付いたり刺激を与えると刺されることがあります。
活動時期:7-8月
巣をつくる場所:軒下、木の枝等

スズメバチ

最も危険なハチです。攻撃性、威嚇性が強いので、巣に近づくだけで危険です。刺されると死に至るケースもあります。
スズメバチにも、様々な種類があります。軒下に巣をつくる代表として、キイロスズメバチがあげられます。

・オオスズメバチ

昆虫界最強ともいわれます。凶暴なスズメバチのなかで最も毒が強く、凶暴、攻撃的です。エサが少なくなると、他のスズメバチやミツバチを襲うこともあります。
活動時期:5-11月
巣をつくる場所:木の穴、根元、土の中など

 

・キイロスズメバチ

大きな集団を作ります。巣の規模は最大で、巣は直径1メートル以上にもなり、その数は1,000匹を超えることも少なくありません。攻撃性も非常に高いです。また、自然の中だけでなく、住宅地などの環境にも適応しているため、被害例も多く報告されています。
家の近辺で見られる代表的なスズメバチです。
活動時期:5-11月
巣をつくる場所:屋根裏・床下など

 

・モンスズメバチ

キイロスズメバチと同じく住宅地でも見かけるハチです。攻撃性も高いです。他のスズメバチと違うのは夜間に活動する習性があります。
活動時期:5-10月
巣をつくる場所:屋根裏、壁の間、木の穴など

 

・コガタスズメバチ

住宅地での被害が増える傾向にあります。、こちらから刺激したりしなければ襲うことはありませんが、一度怒ると強い攻撃力があり危険です。
活動時期:5-11月
巣をつくる場所:庭木、軒下など

 

・チャイロスズメバチ

自力でも巣作りする場合もありますが、他のスズメバチ(キイロスズメバチやモンスズメバチ等)の巣に侵入し、女王蜂を殺して巣を乗っ取ります。
活動時期:5-10月
巣をつくる場所:他のスズメバチの巣

 

・ツマグロスズメバチ

熱帯・南西諸島に多く生息してます。日本では沖縄・石垣島などに生息しており、地面近くに巣を作ることが多いです。台風から巣を守るためと言われています。刺激した場合の攻撃性は強いです。
活動時期:5-12月
巣をつくる場所:木の枝、天井裏、草むら、地面近くなど

・ツマアカスズメバチ

攻撃性がとても高いハチです。初期は、土の中などに巣をつくりますが、規模が大きくなると高い位置に巣を作ります。
活動時期:5-11月
巣をつくる場所:木の枝、茂み、土の中など

・ヒメスズメバチ

性格はおとなしいですが、敵に対しては敏感に反応し威嚇はします。大きな巣は作らず、多くても数十匹程度で生活しています。
活動時期:5-9月
巣をつくる場所:屋根裏、床下、木の穴、土の中、壁の間など

・クロスズメバチ

活動時期が長いです。攻撃性・毒性ともにそれほど強くありません。
活動時期:3-12月
巣をつくる場所:土の中、家の壁のスキマなど

等があげられます。

自宅でハチを見かけたら

自宅やその周辺でハチを見かけたら、気をつけましょう。
特にスズメバチは、攻撃性の強いハチです。近づくだけで攻撃してきたりり、集団で襲いかかってくることもあります。

ハチを刺激しないことが重要です。

①汗の臭い、たばこ、香水などの刺激臭を放たない。
②黒い髪、黒い衣服を極力避ける。[ハチの天敵である熊をイメージするそうです]
③巣の近くで強い振動を避ける。
④ハチや巣に触る、叩く、振り払う。
⑤極力ハチの巣に近づかない。
⑥速やかに専門業者に相談する。

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自宅周辺でハチの巣を見つけた場合の対処法

ハチに関しては、自分で対処するよりも、専門家に依頼することを強くお勧めします。
その理由としては、ハチの種類によって対処方法が異なるので、ハチの知識が少ない場合、見分けがつきにくく誤った対処をしてしまう可能性があります。
そして、専門家に依頼する最も大きな理由として、アナフィラキシーショックがあげられます。

アナフィラキシーショックとは?
「アナフィラキシー」とは薬物などに対する過敏性反応のことを言います。
食物アレルギー、薬物などで過剰な免疫反応を起こすことがあります。ハチに刺されたときの毒もこのアナフィラキシーショックを起こす可能性が高いのです。
症状としては、じんましん、呼吸困難、意識障害などの急性アレルギー症状を引き起こします。最悪の場合はショック症状を引き起こし、死に至ることもあります。

スズメバチほど強くはないですが、アシナガバチやミツバチであっても、ハチの毒による症状は出ます。特に1度ハチに刺された経験がある人は、ハチの毒に過敏に反応しやすく、アナフィラキシーショックになる可能性が高くなっている場合があります。
ハチは1度目に刺されるより、2度目に刺される方が怖いと言われるのはこのためです。

まとめ

ハチは、家への被害より、あなた自身の命に係わる危険が伴います。
厚生労働省の統計では、例年20~30人がハチに刺されて亡くなっているそうです。

何度も言いますが、ハチを頻繁に見かけたり、ハチの巣を見つけたら

①ハチ(ハチの巣)に極力近づかない
②ハチを刺激しない
③専門家にすぐに相談する

です。

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