クロアリ被害|軽く考えてたら大変な事態になるかも!

クロアリ被害|軽く考えてたら大変な事態になるかも!

今回は、クロアリについて書いてみます。

クロアリは私たちに馴染みのある代表的な昆虫ですよね?
このクロアリも大切な家屋に被害を与えることがあります。
「アスファルトに囲まれた都会では見ることが少なくなったし、たかがアリだし・・・」と思っていませんか?
注意して見ると、今でも家屋周りだけでなく、私たちの生活の至るところで見ることが出来ます。

そして、クロアリの種類によってはコンクリート隙間などに巣を作ったり、油を好む種は機械油の使われている車や家電などに巣を作る場合もあり用心しなければなりません。

クロアリの特徴

クロアリとハチは大変似た特徴を持ってます。
体型などもそうですが、ハチの社会と同じように、女王アリ中心として、働きアリ、兵隊アリなどそれぞれの役割が決まって生活しています。
また、日本では少ないですが、世界にはハチのように針を持ったアリも生息しています。
実際、生物分類学上では、ハチの仲間として分類されています。

 

クロアリの発生時期

クロアリ被害が発生する時期は、6月から11月にかけてとなります。
気温と湿度が関係しています。6月頃から気温、湿度があがり、それに伴い活動、繁殖が活発になります。また、行動範囲が広いのもクロアリの特徴の1つです。

 

クロアリ被害

クロアリは噛んだり、刺したりすることはあっても、木材を食べることは無いので、シロアリのように家屋に直接的な害を加えることはありません。しかし、巣作り場所や巣作りの材料として腐った木を好むので、家屋においてもキッチン下、お風呂場、湿気の多い場所や雨漏りのある場所に巣を作ることがあります。

クロアリの被害としてあげられる主なものは、

  • 調味料・食材にたかられてしまう
  • 刺される、噛まれる場合がある
  • 家屋内に巣を作る、巣作りの材料調達

といったところでしょうか。
実は、この家屋内に巣を作る、巣作りの材料調達」というのが厄介なんです。

クロアリは、食べ物に大変敏感な生き物です。食べ物が手に入ると分かれば、キッチンの床下や湿った木材のある浴室などに巣を作り、さらに、そこから屋内に進入してきます。
そして、屋内の食べ物や巣作りに使える材料などを物色していくのです。

ウチは、マンションの上層階だから大丈夫!

いえいえ、安心は出来ません。実際、外壁を登ってベランダ、窓から侵入する被害が増加しているのです。

実際に起こった被害

  • 建物の壁や家具、電気器具などへの侵入
  • 駐車中の車への侵入し巣作り
  • マンション内の液晶テレビ内に巣作り
  • マンション外壁の割れ目に巣作り
  • 木造住宅、マンション建築基礎・土台部に巣作り
  • 木造住宅での雨漏り・腐朽部に浸入し、巣作りの材料の調達

クロアリは駆除は簡単ですか?

クロアリは働きアリ以外は、地面など目の届かない場所にいること、そして数が大量にいることなどから、ご自身で駆除することは難しいのが現状です。

よくある駆除で粘着シートや掃除機で吸引など言われてますが、一次的に減ることはあっても、巣そのものを駆除しない限り、また発生する可能性があります

市販の忌避性薬剤を使用する場合も、使い方を理解しないまま使ってしまうと、その場所にアリが寄り付かなくだけで、アリの行動範囲を拡げてしまい駆除が長期に及んでしまいます。
毒餌タイプの薬剤を使用する場合も、クロアリの種類によって、毒餌を食べない種類もいるので、効果がない場合もあります。(小型のアリの殆んどは効果が期待できません。)

  • クロアリの種類を確定し、生態にあった駆除を実施すること
  • 出来る限り、クロアリが拡散する前に駆除を実施すること

その為、家屋内でクロアリを見かけた場合は、専門家に見てもらうのが得策と言えるでしょう。