【琵琶湖ムシ】って本当はいい奴?

琵琶湖ムシとは?

琵琶湖ムシ(Biwako mushi)とは、琵琶湖に生息するユスリカの一種です。

琵琶湖周辺で見られる特有の生物のため、琵琶湖にちなんで琵琶湖ムシと呼ばれています。
琵琶湖に生息する、琵琶湖ムシ(ユスリカ)は172種類にものぼります。
その代表的なものは、「オオユスリカ」と「アカムシユスリカ」の2種類となります。この2種類は琵琶湖特有というわけではなく、日本各地の湖や池などでも見ることができます。

琵琶湖ムシは水辺に生息し、琵琶湖のさまざまな生態系において重要な役割を果たしています。

発生時期

・オオユスリカの成虫が発生する時期は、3月~6月と9月~10月ですが、琵琶湖では特に3~4月に多く発生することがあります。

・アカムシユスリカの成虫が発生する時期は、11月~12月です。

 

人に与える影響

成虫は風などにながされて、特定の場所に集まってたり、高いところや光に集まる習性があるため、人に不快感を与えることもありますが、一般的に人に害を与えることはありません。特に幼虫時は琵琶湖の有機物を食べてくれたり、魚のエサなどになっているので、琵琶湖の生態系において重要かつ役立つ存在なのです。

害をあげるとすれば、人によってはアレルギー反応によって、琵琶湖ムシの刺し咬みに過敏な反応を示すことがあります。
一般的には琵琶湖ムシの刺し咬みはかゆみや軽度の発赤を引き起こす程度で、重大な健康リスクは通常ありませんが。強いアレルギー反応を示す場合は、医療の対応が必要となることがあります。

したがって、琵琶湖ムシに刺されること自体は一般的に害がないとされますが、個々の体質やアレルギーに留意することが重要です。

 

対策

滋賀県で推奨されている対策として3点を上げています。

「集めない」…外灯を消す。家中の灯りが漏れないようにカーテンなどで遮光する。
「侵入させない」…入り口(玄関や窓)に網戸や送風機を設置する。
「触れさせない」…洗濯物を屋内に干す。 など

それ以外にも琵琶湖ムシ対策としていくつかの方法を上げておきましょう。琵琶湖ムシは水辺に生息し、特に夏季に多く見られることが多いです。以下は琵琶湖ムシ対策の一般的な方法です:

①虫除けスプレー:琵琶湖ムシから身を守るために虫除けスプレーを使用します。これにより、ユスリカが接近するのを防ぐことができます。

②長袖服と長ズボンの着用:野外で琵琶湖ムシに刺されを避けるために、長袖のシャツと長ズボンを着用することを検討してください。

③窓網の使用:家の窓に網戸を取り付けることで、琵琶湖ムシや他の虫の侵入を防ぐことができます。

④虫帳:寝るときには虫帳を使用して琵琶湖ムシから保護します。これは野外キャンプやアウトドア活動で特に役立ちます。

⑤適切な場所の選択:野外での活動を計画する際に、琵琶湖ムシの多い場所を避けることができれば最適です。

⑥水たまりの排水:琵琶湖ムシは水たまりや湿地帯に生息することが多いので、家の周りから水たまりを排水するなど、繁殖場所を減らすことも重要です。

⑦芳香剤やキャンドル:一部の芳香剤やキャンドルは琵琶湖ムシを寄せ付けない効果があります。屋内や屋外で使用してみてください。

ただし、琵琶湖ムシ対策は効果的であっても完全に刺されを防ぐことは難しいこともあります。特に野外活動やアウトドアでの対策が重要です。

 

まとめ

琵琶湖ムシは、成虫になり大量に発生するため、不快な思いをさせたり、アレルギー反応を引き起こす場合もありますが、一般的に人に重大な害は与えません。
幼虫は、有機物を食べたり、魚のエサになったり、琵琶湖の生態系にとって重要な役目を担ってくれているいい奴なのです。